うぃんでぃずぶろーうぃんぐふろむじえーぃじぃあーん、というわけでエーゲ海の島に発つ日。朝早く起きる。ミコノス島へのフェリーは7:25発。その1時間前までにオンラインで購入したバウチャーを実際のチケットに引き換えろとの指示。おそらく直前でも大丈夫な気もするが一応6時半前には港に着くように出る。ピレウス港まではタクシーで20分くらい。大きな荷物が無ければ地下鉄で行ってもいいが、港で荷物を引きずって動き回るのはマルセイユでの苦い経験があるので大人しくタクシーを呼んでもらう。港に着くと、すでにミコノスへの高速船は埠頭で待機していた。乗り場近くのブースでバウチャーを引き換え、チケットを入手。
7:25に船は予定通り出港。座席はエコノミーが埋まってしまっていたので、10ユーロちょっと高いビジネス・クラスというやつだが、飛行機と違ってどの席でもそれなりにゆったりしてるのであんまり変わらないような気がした。ミコノスまでは3時間ほど。
船が島に到着する。埠頭がいくつもあるピレウスの港とは対照的に、船が2~3隻停泊したら岸壁が埋まってしまいそうな小さな港。地面に降り立つと島のホテルの客引きが部屋の写真を片手にわんさと待っていた。みなバンで港まで来ていて、部屋の取引が成立したらそのままバンで送ってくれるみたい。客引きは悪質なものではないようで、実際彼らと話しながらホテルを決めている人も多い。昨夜無理してオンラインで予約しなくても良かったかな。送迎があるわけではないので、タクシーを捜すが1台も無い。ホテルの場所も良く分からなければ、そもそも自分が今どの港についたかもあやふやなのだ。すると「タクシー?」とおっちゃんから声をかけられた。ホテルの住所を示してここに行くんだけどいくらかかると聞くと、ここからすぐ近くだから6ユーロだと言う。それが高いのか安いのか分からないが、ホテルの紹介分にはミコノス・タウンの港から2kmと書いてあったから、物価の高いユーロ圏ならまあこんなものなのかもしれない。
ところがこの運ちゃん、実はすでに先客を送っていくところだった。要はここで待ってれば客を送り届けたあと戻ってくるということらしい。しょうがない、他に当てもないので待つ。しかし15分経っても20分経ってもおっちゃんの車は戻ってこない。かれこれ30分近く経とうかと言うときに、じいさんに声をかけられた。「タクシー探してるのか? ワシがこいつで送っていってやろうか?」。見るとじいさんが乗っているのはタイのトゥクトゥクとか築地市場で見かけるターレみたいな荷物運搬用の軽三輪。ホテルの名前を見せてみると、「これはミコノス・タウンにあるやつだろ。10ユーロでいいよ」。さっきのタクシーの運ちゃんは6ユーロだと言ったと告げると、「それは安すぎだ」と言って8ユーロまでは下がったがそこからは譲れないと言う。もうこの際しょうがない。さっきのタクシーが帰ってくる保証もないので、このじいさんの荷台に乗ろう。
重い荷物と人間を後ろに乗せ、じいさんの軽三輪は頼りないカタカタとエンジン音を響かせながら海沿いの道を走る。途中、急の上り坂のときは今にも止まりそうになっていた。ずいぶんと走る。港はミコノス・タウンのすぐそばだと思っていたのに、違う港についたのか? 10分ちょっと走って、じいさんに「ここだ」と指し示された看板には、”Hotel Regia”とある。なんか予約したときにサイトで見た感じと違う。もう一回名前を良く見ると、予約したのは"Rhenia Hotel"だ。違うところに来てしまった。じいさんにここじゃないと告げ、、もう一回ホテルの名前と住所を見せる。「あー、あのホテルか。Tourlosの町にあるやつだな! にいちゃん、すまねえ。もう一回乗ってくれ」。じいさんの軽三輪はもと来た道を引き返していく。先ほどの船が停泊している港のすぐ近くに来たとき、ちょっと島の内側に入る坂をのぼり、「着いたぞ、ここだ」と来た。なんだ、港と目と鼻の先じゃないか。スーツケースを引きずってなければ歩いたって10分もかからずつけそうな距離だった。後で知ったが、私の乗った高速船はミコノス・タウンにある港ではなく、北に2 kmほど離れた新港に着いたらいい。予約していたホテルはちょうどその新港の目の前の高台の上にあるのだった。じいさんは「まわり道してすまんかったな」と言いながら、きっちり8ユーロ取る。じいさん、もしかしたら確信犯じゃないのか?
港からホテルまで、思いのほか時間を食ってしまったが、ホテル自体は景色のいいところにある快適なホテルだった。超高級ではないがリゾートホテルらしく、一つ一つの部屋が離れになっていてそれぞれに海を見下ろすテラスがついている。部屋に荷物を置いてちょっと休んだあと、ビーチに繰り出すことにする。ホテルのフロントで教わったビーチまで、車で移動。バスもあるが、いったんミコノス・タウンで乗り換えなければいけないらしく1時間くらいかかると言うのでタクシーを呼んでもらった。20分くらい走ってついたビーチはさすがにハイシーズンだけあってたくさんの人がいた。水はめちゃめちゃ綺麗で、入ってみるとけっこう冷たい。2時間ほど泳いだり上がったりを繰り返しながら遊ぶ。
ビーチからの帰りは、ミコノス・タウンまでバスで戻った。町の反対側のバス停から、ホテルの近くを通るバスが出ているのだが、ちょうど行ってしまった後で次のバスは30分後。ホテルはミコノス・タウンから2 kmほどなので、30分あれば歩ける距離だ。景色もいいし、夕暮れ近い日差しに光る海を眺めながら歩いて帰ることにした。
ホテルでいったんシャワーを浴びて着替えてから、晩飯を食べに今度はバスに乗り再びミコノス・タウンへ。ミコノス・タウンはヨーロッパ人が夢中になるのも分かるほど綺麗な町だ。すべての建物が真っ白で、木でできたドアなどは真っ青だ。この配色はチュニジアのシディブ・サイドで目にしたのと同じ。やっぱり地中海を挟んで昔から交流していろいろと影響しあっているんだろう。町の海沿い、リトル・ベネツィアと呼ばれる地区では水がかかるくらいギリギリのところまでレストランの座席が張り出している。満潮や高波のときはどうするんだろうと思ったが、エーゲ海は地中海でも奥のほうの内海なので、それほど干満差とか波の高さが無いのだろう。
島の名物(?)ペリカン君が蕎麦屋の前の狸の置物のように直立不動で立っているレストランで海鮮ものを食べるのも悪くないと思ったが、匂いにつられてついイタリアンの店に入ってしまった。ギリシャとイタリアは近いのでピザやパスタもイタリアと遜色ないものが食べられる。頼んだのはやっぱり海鮮のパスタ。イタリアでも食べたので他のにしようと思いつつ、メニューを見ていたらつい頼んでしまった。味は期待通りうまくて満足。腹が満たされた後は、夜のミコノス・タウンを歩きながら土産物屋などをのぞきつつ、夜11時頃にバスでホテルに戻る。
<本日の1枚: ミコノス・タウン>
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