というわけで今日はポンペイの遺跡に行くことにした。ポンペイへはナポリ中央駅の地下から出ているヴェスヴィオ周遊鉄道で行く。ホテルから駅まで地下鉄を乗り継いでいく。地下鉄1号線は現在拡張中らしく、ナポリ大学駅まで新路線が完成していた。新しい駅の写真を撮っていたら、駅員に怒られてしまった。撮影禁止だったらしい。海外では鉄道や地下鉄の施設が撮影禁止になっていることはよくある。軍事施設としても使われる可能性があるため、機密を守る必要があるからだ。でも本気になってスパイ行為をしようと思えば小型カメラで隠し撮りなどいくらでもできるし、法廷画家のようにスケッチをすることだってできる。なによりGoogleで衛星写真が誰でも見ることができるこの時代に、どこまで意味がある規則なんだろうな、とは思う。
ナポリ中央駅の地下にあるヴェスヴィオ周遊鉄道の駅はガリバルディ広場駅。名前が違う。鉄道自体はこの駅よりさらに市内よりに始発駅があり、そこから来る。いくつかの路線があるが、遺跡へはソレント行きに乗り、ポンペイ遺跡(Pompei Scavi Villa dei Misteri)駅で降りる。ちょうど来たのが急行列車で駅をぐんぐん飛ばして20分ほどで着いた。
チケットを買い遺跡園内に入ると、でっかい古代の町があった。ふつう遺跡といえば建物がいくつかまとまった数百メートル四方のものが多いが、ポンペイは町が丸ごと遺跡になっている。それこそ個人のお宅から町の大通りまで、妙に生活観あふれる風景が展開される。町の建物の背後にはヴェスヴィオ火山が迫る。この町を見守ってきたと同時に滅ぼしてしまった山。
ポンペイ遺跡を西から東へと抜け、闘技場の横からポンペイの今の市街へ出る。実に小ぢんまりとした町だ。帰りは、来た時の駅からではなく、ヴェスヴィオ周遊鉄道の別の路線にあるポンペイ駅から帰る。こっちの路線はソレント行きと違って本数が少ないのか、1時間近く待ってやっと乗車。
ナポリの宿に戻って考える。もう1日ナポリへとどまるか? 青の洞窟など、もうちょっとナポリで見たいところはある。ただイタリアはまた来ることもあるだろう。今回は、この先二度と来ないような町にもっと時間を使おう。明日、ギリシャに向けて発つことにした。
<本日の1枚: 古代ポンペイの大通り>