アテネ市内観光の日。名所を回る前に、次の都市トルコのイスタンブールまでのバスチケットを買いにいく。ちょっと前まで、鉄道でテッサロニキを経由してそこからイスタンブールにいたる夜行列車もあったらしいのだが、トーマス・クックの時刻表を見ると列車の運行時刻は書いてあるものの、「将来アナウンスがあるまで休止扱い」とある。要は廃止されたってことだ。バスについても状況がいろいろ変わっているらしく、ネットで検索してもバスを運行している会社のページは見つからず、Lonely Planetなどの旅行関連の掲示板でも情報が錯綜していた。古い情報ながら、ガイドブックに「ギリシャの鉄道会社TRAIN OSEが運行するバスがある」との記述があるので、まずは地下鉄でアテネの中央駅ラリッサ駅に行ってみる。
ラリッサ駅にはインフォメーション窓口というのがあった。イスタンブール行きのバスについて聞いてみると、「アテネからイスタンブールへのバスは無い」との返事。テッサロニキまで行き、そこからのバスに乗る必要があるらしい。本当だろうか? 実は昨日ホテルのフロント係にイスタンブールへのバスについて何か知ってるか聞いたときに、詳しくは知らないけどそういうバスがあるのは知っているとの回答を得ているのだ。こういう鉄道の窓口職員なんてのは、得てしてものすごく狭い範囲で物事を考えて答えていたりする。OSEのバスは運行していなくても、他にバス路線を持ってる会社があるんじゃなかろうか?
駅にいてもこれ以上情報はなさそうなので、再び地下鉄に乗りシンタグマ広場に行ってみる。ここはアテネ観光の中心、旅行会社があるはず。シンタグマ広場の周りには、案の定いくつも旅行会社があった。1つ1つ店に入ってバスについて聞いてみるが、手配は扱っていないし存在も知らないという。4軒ほど回って分かったが、シンタグマ広場の周りにある旅行会社は、エーゲ海のクルーズを中心に扱っていて、国際バスなどについては門外漢らしい。最後にもう1軒、とちょっと大きめの店に入る。カウンターには数人の客が相談をしていたが、空いている窓口が1つあった。同じようにバスについて聞いてみると、親切な店員がこう教えてくれた。「トルコへのバスはあるよ。駅の職員が『無い』と言ったのは、鉄道会社が運行するバスが無いからだろう。バスを運行している会社は他にあるんだ。ウチを含めてここらへんの旅行会社ではちょっとお手伝いできないけど、ここから地下鉄で2駅行ったメタクソウジオにトルコに特化した旅行会社があるから行ってみな」。なんだホテルの目の前じゃないか。ホテルのフロントマンも教えてくれりゃあいいのに。でもやっぱり思ったとおりだ。イスタンブールへのバスはある。
メタクソウジオの駅の周りにも旅行会社がいくつかあった。どれがトルコの旅行会社なんだろうか? 端から訪ねてみるが、どれも違う。3軒目、やたらと長い客の相談が終わるのを20分ほど待って聞いてみると、「ウチじゃないけど、向かいにあるやつがそうだよ」と教えてくれた。はやる気持ちを抑えて道路を渡ると、トルコの国旗とAthina ⇔ Istanbulの看板。その会社はMetro社と言った。正確には旅行代理店ではなく、実際にバスを運行しているトルコの会社らしい。窓口のおばちゃんに「イスタンブールへのバス扱ってます?」と聞くと、「もちろん!」との答え。やっと見つけた。バスは16:45発で次の日の9:00にイスタンブールのバスターミナルに着くという。ガイドブックに乗っていたOSEのバスは19:00発15:00着だったから、較べると所要時間は相当短い。イスタンブールでの観光の時間にも余裕ができそうだ。さっそく、明後日の便のチケットを購入。60ユーロ也。チケットは機械発券でなく、コピーを繰り返したような適当な感じの紙のフォームに窓口のおばちゃんが手書きで必要事項を記入したもの。バスはこの店舗の前から出るらしい。
バスチケットの確保に2時間ほど費やしてしまった。朝早く行動を開始してよかった。道端の屋台みたいな店でギロのサンドイッチ(トルコで言うドネルケバプ)を買って昼食にし、またまた地下鉄に乗ってアクロポリスの駅へ。丘への入口が分からずちょっと迷ったが、道行く人に尋ねつつなんとか丘へ上る口を発見。パルテノン神殿のある頂上まで、徒歩で坂道を登る。これまでの訪問都市も暑かったが、アテネは輪をかけて暑い。この日の気温は36℃くらいだけど、アクロポリスでは日を遮るものが無いので体感気温40℃くらいに感じる。ちょっと坂道を登ると汗だくになる。ヨーロッパの地中海沿岸は湿度が低いから夏でも過ごしやすい、と言われる。確かにそうだ。ムシムシした感じは無いし、日陰に入れば結構涼しい。ただ旅行をしていると日向を歩き回ることが多いわけで、冷静に考えればやっぱり暑いもんは暑いのだ。
頂上のパルテノン神殿、片側は何か工事をしていたので、反対側から写真を。実はこの旅行まで、パルテノンがアテネのど真ん中にあるなんて知らなかった。ちょっと離れたところに遺跡群みたいにしてあるのかと思っていた。アクロポリスの丘からはアテネの市内が一望できる。結構いい眺め。その後、同じく丘にあるアテナ・ニケ神殿やエレクティオンなどを見て下山。道中、古代アゴラにも立ち寄りつつ、登って来たのとは反対側のふもとに降りる。
たくさん汗をかいたのでシャワーを浴びにホテルに戻る。ところで日本やアメリカからヨーロッパに来ると最初戸惑うのが建物の階数の数え方。日本で言う2階が1st floorで1階はGound floor (エレベータでは"0"と表示)。ホテルのエレベータで乗り合わせたデンマーク人を名乗る男性が混乱して軽くパニクってた。同じヨーロッパでもデンマークでは数え方が違うんだろうか。
晩メシはホテルの近くの食堂で済ます。部屋に戻り明日以降の予定。アテネには今日回ったところ以外にも博物館やらリカヴィトスの丘やらがあるのだが、アクロポリスを見たらなんだか満足してしまった。ギリシャにはあと1泊する予定。どうせなら、アテネにもう1泊するんじゃなくて、いろんな人が勧めるエーゲ海の島に行ってみるか。フロントのにーちゃんに、「エーゲ海の島にどこか行ってみようと思うんだけど、1泊くらいでどこかいいとこない?」と聞いてみると、「島に行くならサントリーニ島かミコノス島だな。どちらかというとサントリーニがお勧めだけど、船で行くにはちょっと時間がかかるから、1泊ならミコノスがいいよ」と教えてくれた。なるほど。ネットでミコノスへのフェリーを検索すると、さすがに人気ある島のハイ・シーズンど真ん中だけあって結構埋まっていたが、明日の朝イチ7:25の便にまだ空席がある。さっそく、明後日の帰りの便とともに予約をし、ホテルも押さえた。さすがリゾート地、かなりいい値段を取る。最後にフェリーの出るピレウス港までの交通手段を確認して就寝。
<本日の1枚: お約束のパルテノン神殿>
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