2011年8月5日金曜日
Day 37 - 痛恨の勘違いで夜通し列車待ち ~ ワルシャワ (ポーランド)
昨日のアウシュヴィッツ訪問から戻り、クラクフのホテルで遅めの目覚め。
今日は昼過ぎまでクラクフの町を散策して、その後はワルシャワに移動予定。
ホテルは駅の近く。外から見るとかなり近代的な外観。
日本の夏休み特集っぽい美術館の広告。
いったんホテルに戻ったところで、ビジネススクールの1学年下でクラクフ近郊出身の知人からメールが入る。昨晩にfacebookに上げた写真を見たらしい。学校は今夏休みなのでインターンでもしてるのかと思ったら一時帰国中だと。「俺の美しい街を見てくれたか? どうだ、感想は?」と市長のようなことを言う。今晩あたりクラクフで呑もうぜと誘われる。午後にワルシャワに移動する予定だったけど、夜遅くか明日の朝にしてもいいか。ワルシャワに特別見たいものがあるわけではないし、明日のワルシャワ⇒キエフの列車に間に合いさえすれば。
ワルシャワ発キエフ行きのキエフ・エクスプレスの切符は既に予約購入してあって、ワルシャワ駅でピックアップの予定。(「移動手段の事前手配」参照)
何時発の列車だったか? 予約確認書を引っ張り出してみてみる。...ええと、8月5日の15:55発か。
......いやいやいやいや、ちょっと待て。今日8月5日だぞ?
何をどう勘違いしていたのか、「8月6日にキエフ」のイメージだけが頭にあって、ワルシャワを出発するのがその前日だということがすっかり抜けていた。今から駅に急いでも、もともと予定していた13:13発のIRに乗るしかない。ワルシャワまでは4時間弱。どう考えても間に合わない...。
(2017年追記: この旅の後、ポーランドではEIPという高速鉄道が導入されて、クラクフからワルシャワは2時間半ほどに短縮されたそうです)
ポーランドから先、ウクライナ、ロシアとシベリア鉄道は西欧のようにフレキシブルに陸路交通手段の旅程を変更しづらい。鉄道の本数は限られるし、何より隔日運行のシベリア鉄道の切符は購入済み。苦労して取ったロシアのビザには、入国予定日まで明記されていて、これがずれた時に何を言われるかも分からない。とりあえず、もともとのキエフ・エクスプレスに間に合わないとしても、ワルシャワに急がなければ。
メールをくれた知人には、正直に旅程を勘違いして急いでクラクフを後にしなければいけないと返事をする。調べるとワルシャワからキエフへは、夜中発の列車もあるらしい。うまくいけば今夜それに乗れるか?とにかく行くしかない。
ワルシャワ中央駅はホームが地下にあり、古めかしい車輌の発着列車とどことなくミスマッチ感。既に時刻は17時過ぎ。切符を購入していたキエフ・エクスプレスが遅れていて、滑り込みセーフとかないか? と一瞬考えたが、当然そんなうまいことはなく。しっかり定刻出発済み。
駅のロビーに上り、まずはチケットピックアップをする予定だった窓口に行く。並んだ列が別の窓口用だったようで、何回かたらい回しにされた後、ピックアップカウンターへ。
「今日の午後のキエフ・エクスプレスに乗るはずだったんだけど、事情で逃してしまって...。夜中の4:56にもう1本キエフ行きがあるようだけど、振替できる?」と相談。
窓口のおばちゃん曰く、「ここではチケットを取り換えてあげることはできない。その列車が来たら、車掌と相談してみたら?」 そんなことができるのか?
夜の列車はキエフ行きとは言ってもキエフ・エクスプレスとは違うようだし、そもそも車掌に乗車振替をするような権限があるのか? かなり不安なところだが、いろいろ話してもここの窓口では埒が明かなそうなので、それに賭けるしかないか...。
ワルシャワの街に繰り出す。もう日暮れも近いので、駆け足でワジェンキ公園のショパン像だけ観覧。
貴公子の物憂げなお顔立ち。
ポーランドの2012年ユーロ導入を宣言する花壇。旧東側諸国の西側編入は現在進行形。
(2017年追記: 上の花壇。ユーロ導入ではなく、2012年ポーランド・ウクライナ共催のサッカーユーロカップの記念だったようです。この旅行当時、ポーランドが2012年ユーロ導入を目指していたのは事実であるものの、2017年現在ポーランドの通貨は未だズウォティ(zloty)のまま、ユーロ導入時期は未定)
夕食、テラス席のレストランで食べていたら、近くで屋外オーケストラが始まった。素人耳にもかなり高レベル。さすがクラッシックの国ですな。
さて12時近く、真夜中の中央駅に戻る。ホテルには泊まらずに、駅中のネットカフェで4:56のキエフ行きまで待つ予定。
夜の中央駅はさすがにがらんとしているけど、早朝の列車待ちの旅行客らしきはぼちぼちいる。いろんな国を結んで夜行列車がたくさん走っているヨーロッパならではか。昼は人で溢れるけど夜は終電があって駅を占めてしまう日本ではあまり見ない光景。
さて夜を徹していよいよ朝の5時。キエフ行きの運命の列車と思しき「東側」感満載の客車がホームに入ってきた。
列車が停まると急いで客車ドアから顔を出す車掌に駆け寄り、事情を説明。窓口のおばちゃんから振替乗車を指示された旨を車掌に訴える。車掌の反応は...!?
...まったく取り合ってくれない。いや一言も発しないところを見ると、そもそも言葉が理解されているのかも怪しい。停車時間は無慈悲に短く、車掌は面倒くさそうにこちらを手で払いのけるしぐさをすると客車の中に引っ込み、無情にも列車は動き出してしまった。
ホームにいた旅行者らしきは皆列車の中に消えており、ひとりぽつんと残されたホームで思った。
...そりゃあそうだよなぁ。車掌に直接交渉しろとか、おかしいと思った。さっきの列車は車体を見てもウクライナ側が運営する列車だろう。ポーランド国鉄が運営するキエフ・エクスプレスとは別物で、乗車振替などできないのだろう。
(2017年追記: 後で調べたところ、この列車はKasztan(ポーランド語で"栗")というベルリンとキエフを2泊で結ぶ列車のようです。携行していたトーマス・クックの時刻表にも載っていたけど、なぜか駅で案内されている列車の運行時刻が時刻表と全く違っていてわかりませんでした。)
徹夜してトライした結果は、惨めにも敗退。こうなったら明日(いやもう日付変わって今日か)午後のキエフ・エクスプレスで1日遅れでウクライナに行くしかないな。空席があればよいけれど。
切符売り場の窓口はまだ開いていないので、引き続き中央駅で朝を待つ。
<本日の1枚: 水辺に佇む貴公子ショパン>
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